先日、みそラーメンを食べた。「みそ」を口にしたのは久しぶりのことだった。
 昔はどの家庭でも、朝ご飯にはみそ汁が欠かせなかった。今は朝食はパンという家が多くなってきたが、朝ご飯に米飯を食べる家では、たいていみそ汁をつくる。わが老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅)の朝食も、(パン食の日を除いて)必ずみそ汁がついてきた。もっとも、今は私は老人ホームのご飯は食べない。朝3時に起きるので、8時の朝食では遅すぎるのでやめた。
 みそ汁の具といえば何を思い浮かべるか? 豆腐、ジャガイモ、なす、なめこ、わかめ・・・私は大根の千六本だ。母の作る味噌汁には、大根の千六本がよく入っていた。
 千六本とは、千切りにした大根のことだが、なぜ千六本というのか知らない。そこで辞書を引くと、センロフという言葉の転と書いてあった。センロフのセンは繊維の繊、ロフはすごく難しい字で、意味が分からない。
 朝、布団の中で目が覚めると、台所の方でトントンと音がする。大根を千切りにしている音らしい。みそ汁の香りもしてくる。割烹着姿の女性が、まな板の前に立って・・・もう遠くなってしまった昭和の光景だ。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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