ラジオをつけたら、ハイドン作曲の弦楽四重奏曲「ひばり」が流れてきた。春だなあ。
ひばりは、春に空高くのぼってさえずる。これは春を象徴する光景である。この行動をするのはオスだけらしい。サービス付き高齢者向け住宅「ポムポム川の辺」に引っ越してきてからは、ひばりを見たことがないけれど、埼玉の田舎に住んでいたころはよく見かけた。なつかしい。
しかし、ひばりというと、私は特急列車を思い出してしまう。大昔、仙台に住んでいた時に、東京に行くのによく利用した。仙台に行った時には、まだ特急が無くて急行だけ。すごく時間がかかった。この特急ができたおかげで、ずいぶん便利になった。いまは新幹線がとってかわったけれど。
また、ひばりといえば美空ひばりさんの家を思い出す。私は東京から仙台へ、それから浜松に行き、浜松から東京に戻った。その時、世田谷の公務員宿舎に一時期住んだ。半蔵門線の池尻大橋駅から、徒歩5分ぐらいの便利なところだった。休日になると、宿舎からぶらぶら散歩をした。そうしたらある日、美空ひばりさんのお屋敷を見つけた。高台にある高級住宅地で、ビバリー・ヒルズならぬヒバリ・ヒルズだと冗談を言った。間もなく、ひばりさんは亡くなってしまった。