ひげそりは面倒くさい。私は、ひげが薄い方だが、それでも、ひげが伸びる。今は人とも会わないし、外出もしないし、おまけにマスクをしているから、ひげが伸びることを気にしてなくてもよいはずだが、かみさんが文句を言う。「不精たらしい。汚いじいさんみたいに見える」
 「ひげをそっても、汚いじいさんだ」と言い返したいところだが、仕方なく時々そる。昔は、かみそりを使っていたが、今は電気カミソリだ。電気カミソリでひげをそると、ひげの小さな破片が、鼻の穴にどんどん入っていくというエッセイをみたことがある。「ホントなら、イヤだな」と思うけれど、便利だから使っている。
 今は、男性も、身だしなみにとても気を使う時代らしい。ひげはきれいにそるし(もちろん、ひげを生やしている人もいるけれど、ちゃんと手入れをする)、手や足の毛までそるという。ああ、時代は変わったなあ。
 私の若いころは、毛深いのは、男性的だといわれたものだ。胸毛が生えていると、自慢になった。欧米の映画の男優さんを見ていると、すごい胸毛で、まるで熊みたな人もいる。日本の男では、ああはいかない。
 それでも、日本人で、立派な胸毛の人もいた。相撲の朝潮(先々代?)、野球の長嶋茂雄さんの胸毛は立派だという話だった。
 私の友人にも、胸毛の自慢な人がいた。「朝潮、長嶋、それに俺が3大胸毛だ」と威張っていた。
 でも、人間、大切なのは、見た目じゃなくて、中身だ。中身だよ。
 天の声「負け惜しみだ」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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