プロ野球の巨人軍は名門チームだが、今年は振るわなかった。負け越しで、5年ぶりのBクラスだそうだ。
ある野球評論家が、巨人軍生え抜きの選手がダメだったからだといっていた。たとえば、ホームランを20本以上打っている選手は5人もいる。他の球団より多い。しかし生え抜きは岡本選手ひとりだけ。あとは他チームから移籍した選手や外国人選手が打ったのだが、それではダメだというのである。
なぜダメかということは、聞きそびれた。ファンからすると、生え抜きが打ってくれると嬉しいし、元気が出る。私はアンチ巨人だけれど、このファン心理はわかる気がする。
何でも大学のことに移して考えてしまうのは、私の悪い癖だが、「はえぬき」の問題は大学にもある。教員の中で、その大学のはえぬきが占める割合が問題だ。はえぬきが多すぎると動脈硬化を起こし、発展性がなくなる。少なすぎると、「愛校心」が生まれなくなり、卒業生もよりつかなくなる。もちろん、割合だけでなくて、活躍しているか、業績が上がっているかが問われる。人事は難しい。
天の声「また、結論は『難しい』か」