12月5日、ついに老人ホーム「ポムポム川の辺」へ引っ越す日がきた。息子は朝早くから車で駆けつけてくれた。息子のお嫁さんはホームでスタンバイしてくれるという。
このところずっとお天気の日が続いていたのに、今朝は雨。運が悪い。いや、だれか心がけの悪い人がいるんだな。
8時半にトラックがやってきた。大きなトラックに、作業員がふたり。そのうちの一人は若い女性である。
しかし、その女性の力の強いこと。本の詰まったかなり重いダンボールを3つ重ねて運んで行った。私は一つでも、やっと持ち上げられるかどうかだ。でも男性の作業員の方は、4個重ねて運んで行った。上には上がある。
私は力がない。若いころからダメだ。モテナイ男なのだ。
10時ころトラックは出発。かみさんと息子と私は、後始末をしてトラックの後を追った。昔と違って、引っ越しの際に電気を止めるのに電力会社の人の立ち合いは要らなかった。ブレーカーを落とすだけでよいですといわれた。
私たちが「ポムポム川の辺」についた時には、すでに荷物は部屋の中に運んであった。部屋の中には、ダンボール箱と荷物の山。
コロナの影響とかで、頼んだ家具の納入が遅れてしまって、ほとんど入っていない。ベッドもなく、家具屋さんが好意で貸してくれたマットが床においてあるだけ。
記念すべき老人ホームの最初の夜は、このマットの上で過ごすことと相成った。