ラジオを聞いていたら、「けんちん」汁のおいしい季節がくると言っていた。
けんちんという言葉は聞いたことがあるが、よく知らなかった。そこで、ヒマな私は辞書で調べた。
けんちんは禅僧が中国から伝えた料理のひとつと書いてある。大根・ごぼう・人参・しいたけなどを千切りにして油でいため、くずした豆腐を加え湯葉などで巻き、油で揚げたものだそうだ。湯葉で巻いた!? こんな料理は食べたことがない。
私が食べたことのあるのは「けんちん汁」だった。くずした豆腐と千切りにした野菜を油でいためたものを実としたすまし汁。
俳句の本を見ると
けんちんの熱きが今日のもてなしと 原千代子
少し手をかけてけんちん汁となる 稲畑汀子
いまの我が家では、けんちんもけんちん汁も、つくれない。食べたくても食べられない・・・
天の声「ぜいたくをいうな」