いま、あん(餡)が静かなブームだそうだ。炭水化物と食物繊維が多く含まれていて、健康に良いそうである。特に「つぶあん」がいいとのこと。
私は、餡はあまり食べない。たまに食べることはある。しかし、夕食の前は絶対に食べない。甘いものを食べると、ビールがまずくなると、信じているからだ。
もちろん、子供の頃は、甘いものが大好きだった。しかも、終戦後は砂糖が手に入らず、みんな甘いものに飢えていた。サッカリンとかズルチンとか、今では禁止されている人工甘味料が、出回っていた。甘味ペプチドはなかったなあ。
かみさんは若い頃、ランチを平らげた後に、あんみつを食べたいと言い出した。たい焼きでもいい。いわゆる別腹とかで、ご飯と甘いものは入る場所が別だと主張する。僕には理解できない。
地方に住むと、それぞれ特徴のある甘いものがある。仙台では「ずんだもち」というのを、はじめて食べた。あずきの代わりに、枝豆をすりつぶしてこしらえた餡で、餅をくるむ。浜松では、うなぎパイというお菓子があった。これは餡は使っていない。「夜のお菓子」と宣伝していたが、どういう意味かなあ。