むかし、友人が腰痛になった。そこで病院にいき、いろいろ治療をしてもらったが治らない。困っていたら、ある人が中国から訪日中の「気」の先生を紹介してくれた。何回かその先生にところに通ったら、治ったよと喜んでいた。
私も、慢性的に腰が痛いので、その先生に気の治療を受けてみた。3メートルぐらい離れて、立っている私に向かって、先生が手を動かして気を送ってくれる。でも、残念ながら、私は何にも感ぜず、効果がなかった。私には「気の受容体」が欠けているらしい。
しかし、興味があったので、本で調べた。といっても、専門書ではない。
気は、目に見えず、流動的で、運動し、作用を起こすものとある。科学的な正体はわからない。達人が出す気は、さまざまな力を持っている。病気を治すことができるし、害を与えることも可能である。それも何百キロも離れていても、できる。今はやりの言葉で言えばリモートでもできるというのだ。
とても信じられない。放射性物質の半減期も変えられると書いてあったので笑ってしまった。
しかし、アメリカの防衛関係者は、軍事に使えるかもしれないというのでまじめに研究しているという。
信用できない話もあるが、気の達人の手のひらから、なにかが出ているらしい。物理的な測定は難しいらしい。しかし、生物はそれをキャッチできる。私はそれは磁気ではないかと思った。
小さな磁石を体内に持ったバクテリアが知られている。もしも、気が磁気なら、そのバクテリアにあてればすごく反応するだろう。顕微鏡で見ればわかる。ビデオに撮ればもっといい。
そう思って、一人で興奮した。しかし、冷静に考えると、自分ではできない。自分はなんにもできない。あきらめてしまった。
さて、現在の状況はどうなっているのか。ウイキペディアで、調べてみた。今もやっぱり、「気」は正体不明で、科学的に解析した学術論文は皆無だと書いてあった。